「一日に何十回も行う検索をとにかく快適に、シンプルに」というのがtinyの本分です。
「快適に」というからには、普段検索に何かしらのストレスを感じていたわけです。例えば以下のようなこと。
- Safariを開いて検索するには検索窓を一度タップしなければならない
- 検索窓が上の方にあるとタップしづらい
- そもそも検索窓をタップするのが面倒
- 同じワード + 別のワード で何度も検索するのに、同じワードを何度も入力するのが面倒
- 履歴ワードを少し変更して検索したいのに、ワードをタップした瞬間そのワードの検索結果が表示されてしまう
- このアプリはこのアプリで検索、このサイトはこのサイトで検索、というのが面倒
- iOSは1タップでペーストできない
これらを全て解消したいがために、機能やインターフェースを工夫しました。
起動、即入力開始。
tinyを起動したらすぐに検索ワード入力を開始することができます。
検索窓は一番下に
検索窓は常にビューの最下部に固定されます。
スワイプでキーボードを表示・非表示(入力モードのオンオフ)
検索ワード入力モードではない(キーボードが表示されていない)状態から入力したい場合、通常は検索窓をタップするのが一般的です。tinyではさらに、上にスワイプで入力モードに、下にスワイプでキーボードを隠すこともできます。
またキーボードのサイズや表示・非表示によってビューのサイズが伸縮し、キーボードの裏にコンテンツが隠れないようになっています。
tiny最大の特長。検索履歴を「素材」として使い回す「マテリアル」
僕が一番欲しかった機能はこれ。検索履歴を単に履歴としてだけではなく、何度も使いまわしたり、ちょっと加工したりするのに便利な機能を実装しました。履歴ではなく「素材」として捉えるという考え方です。tinyではこれを「マテリアル」と呼びます。
さまざまなアプリやサイトを直接検索できる「Dock」
他の検索特化アプリでもおなじみの機能ですが、カスタムURLを使っていろんなアプリやサイト内を直接検索できる機能もあります。tinyでは「Dock」という形で、iOS / macOSユーザーに馴染みのあるインターフェースを採用しました。あらかじめ用意されたライブラリから選ぶことも、自由にカスタマイズすることもできます。
またDockライブラリには検索のためのアプリだけではなく、1タップでペーストできる機能なども用意されています。
とにかくシンプルに作りました。
tinyの特徴のひとつとして、本当に最低限の機能しか実装していません。設定項目はデフォルトの検索エンジン(Google, Yahooのみ)とDockのカスタマイズのみです。それ以外の機能、例えばブラウザ選択もサジェスト機能もありません。(ChromeのみDockアプリで選択できます。)
何も考えずともシンプルに、そして快適に使えること。それがtinyの一番の目的です。
tinyの語源
tinyは、直訳すると「とても小さな」という意味です。最小限の機能、最小限の手順、などのキーワードから「小さい」「軽い」「速い」みたいな意味の言葉を集めて、その中から語感で選びました。ちなみに最初は「すぐ検索」という名前でした。