Safariをはじめほとんど全ての検索窓は、タップしないと入力できません。当たり前ですけど。でも、僕はタップが面倒だと感じるので、タップしなくてもスムーズに入力を開始したり自在にオンオフしたりできるような工夫をしています。

検索窓タップは結構ストレス

例えばSafariで検索をしたいと思ってSafariを開いた場合。入力する際に一度検索窓をタップしなければならないというのは、なかなかのストレスを感じます。だって、検索したい時って検索しようと思って開いてるんで、すぐ入力できないことに不満を持つのは自然なことです。電話帳検索でもなんでもそうですが。

また、何か他の作業をしていた後に検索ワードを入力する場合。この場合も、通常は検索窓をタップしなければなりません。でも、特に検索窓が上の方にあったりすると位置が遠く面倒に感じます。かといって簡易アクセス(画面全体を下にずらすiOSの機能)を使うのは手数が増えて本末転倒。

検索ワードを入力したい時に、検索窓をタップしなければならないが、意外と面倒。

というわけで、検索窓タップ問題を回避するインターフェースの構築は、tinyの必須課題でもありました。

入力モードのオンオフに関する考察

これらの解決案について、ひとつは画面を開いたら最初から入力モードになっているパターン。しかしこれには問題もあって、

「入力モードになっている = キーボードが表示されている」

ということでもあります。例えばSafariは検索だけが目的のアプリではないので、開くたびにキーボードが表示されては、それはそれでうまくありません。

ちなみにSafariアイコンを3D Touchして「新規タブ」から開くと入力可能状態でSafariを起動できますが、間違えて普通に開いて、しまったー!と思って、でも検索窓をタップしたくないから一度ホームに戻って、今度は3D Touchで「新規タブ」から開いて…みたいなことが稀によくあります。

しかし、tinyは検索以外脳がないアプリなので、メインメニューを開いた場合に、すべからくキーボードを表示させて(すぐに入力可能状態で)問題ないわけです。(実は例外がひとつありますが、それはまた別のお話。)

もうひとつの解決案は、タップではなくスワイプで入力モードを切り替える方法です。スマートフォンの操作において、僕はボタンタップよりスワイプ操作の方がずっと快適だと感じます。理由はいくつかありますが、例えば一般的にスワイプ操作の受付エリアはボタンより広いので、ピンポイントでボタンなどをタップしなくてもいいということが挙げられます。Safariのページを戻る際に、戻るボタンタップよりも左からエッジスワイプの方がはるかに操作しやすいと僕は思います。

というわけで、スワイプ操作に目をつけました。

検索窓タップ不要の快適なUIになりました。

と、いろいろ考えた結果できたのが、今のインターフェースです。

まず、検索をするとSafariや他のアプリで開きます。再びtinyに戻ると、すぐに入力し始められる状態で開きます。キーボードが閉じられた状態だったり、マテリアルエリアが上までスクロールされていたりした状態からでも、必ず入力可能状態 & 空の検索窓 & マテリアルエリアが最下部(最新のマテリアル)までスクロールされた状態でスタートできます。

メイン画面で、画面のキーボード以外の部分を下に向かってスワイプすると、キーボードが閉じ、ビューが広くなります。逆に、上に向かってスワイプすると、入力モードとなりキーボードが表示されます。

マテリアルエリアを上にスワイプする場合は、マテリアルエリアの一番下の部分が表示されている状態でさらに上にスワイプした時だけ入力モードとなりますので、それ以外のスクロール中はキーボードは表示されません。

というわけで、以上2つ「最初から入力モードオン」「スワイプで入力モード切り替え」の組み合わせによって、検索窓を一度もタップすることなく入力を開始したり、画面を広く使ったりすることが可能な、理想的なインターフェースを作ることができました。素早く操作したい検索特化アプリとの相性はいいと感じています。